北真也氏の「Evernote 情報整理術」を読んで

なぜ今ごろ本書のレビューを書いているのか。それははじめ本書を読んだときに簡単な読書メモをのこしたにも関わらず、読書記録としてまとめるのを忘れていたからである。その間に@rashita2さんのEVERNOTE「超」知的生産術が出てそちらを読み始めたところそのレビューが先になってしまったのである。

Lemonade Ice Cream: 倉下忠憲氏の『EVERNOTE「超」知的生産術』を読んで

こんなに遅くなってしまったことに対し、著者の@beck1240(北真也)さんにお詫びをしたいと思う。著名な方々がレビューを出し切ったであろうこんな時期の投稿をお許しいただきたい。方々のレビューに比べて拙いものになっているかもしれないが一読いただけると幸いである。

奇しくも今日は『Evernote情報整理術』出版&増刷記念イベント@豚組で@beck1240さんからサインを頂いてからちょうど一ヶ月が経過した日なのである。こんな日に読書レビューを書こうとしたのは偶然だろうか、いや全ては偶然という名の必然である(ドヤッ。

Lemonade Ice Cream: 『EVERNOTE情報整理術』出版&増刷記念イベントに行ってきた

本書を読んで

日刊でも書いたことだが人間は忘れる生き物である。

本書を無理やり一言であらわすならば、

『忘れることを前提とした「必要なときに思い出すきっかけを与える仕組み」』

をつくるための術が書かれている本といえばよいのだろうか。

本書はEvernote情報整理術という名前の割には厳密にはEvernoteの本ではない。Evernoteのことが書いてあるが「Evernote」というジャンルには厳密には入らない。情報整理術というジャンルに分類されるべき本である。情報整理術は何もEvernoteだけに限ったことではない。Evernoteでなく他のツールでも本書に書かれた方法で情報整理を実践することは十分可能である。現時点で情報整理においてEvernoteに勝るツールが見つかっていないのでEvernoteで実践しているだけだ。きっとそうだ。

私はEvernoteに関しては「えばーのーたー見習い」や「Evernote元年」を自称するだけあって全くのド素人でもなく、また他の方ほど利用歴も長くないという中途半端な利用状況にある。日々、他のブロガーからワザを盗みいろいろ試しているので本書に載ってるものはだいたい知っていた。

例えばダブルインボックスシステムなどはこれにあたり、Evernoteを一から使い始める方にとっては親切すぎるほどの情報やテクがが詰まっている。Evernoteに関して基礎のあたりから書かれているので「Evernoteってなーに?」という方には本書から読むことをおすすめする。

P96のGTDの話や、P98~108あたりのノートブックとタグの使い分けなどの話ははうまく使えているかどうかがわかるようだった。
Evernoteは検索機能が強力なのでたいして整理などしていなくても使えはするのだが、量が増え、その情報をうまく使いアウトプットにまで活かしてゆくことを考えると欠かせない考え方だ。私も一度「一意に開くべきノートブックが特定できるような分け方になっているかどうか」確認してみなければならない。

P166のお店データベースも最近はじめた外食録に通ずるものがあった。手動の位置情報の取得はこちらのブックマークレットが便利だったので参考にして欲しい。

Lemonade Ice Cream: Evernote活用術 -GoogleMapから位置情報を取得するブックマークレット-

P182の自分の情報収集の仕組みづくりは一度マインドマップなどでまとめてみて今の自分にあった情報収集ができているか見直してみるのも面白いと思う。

まとめ

本書からわかったことを無理やり一つに絞るとすれば

「情報整理術におわりはない」

ということだろうか。本書の中にも日ごと、週ごとの見直しが如何に大切かが書かれている。そのサイクルの中でEvernoteの情報の整理をだんだんと深めていく。まさにそれが「必要なときに思い出すきっかけを与える仕組み」づくりを考えるということなのではないだろうか。

おわりに

私は上記のイベントで本書がどのように生まれたかという話を著者の@beck1240さんからお聞きした。その中で一冊の本ができるまでに著者は皆似た思いで本を書いているのだろうかなどと考えていた。おかしなことかもしれないが本を買ってその著者と実際に会って話をしたり、話を聞いたりなんてことはこれが初めてで、また最後だったかもしれなかったのでそんなことを考えたのかもしれない。それと同時にブログやTwitterが如何に人々を強く結びつけているかなんてことも初めて知ることになった。本ブログもそんな結び目のひとつになれば幸いである。
著者からサインを頂いた初めての本としても本書は今後も大事な一冊になった。